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連載「ムジナモのいる町」第2回・子育て

沼には入れない。それでも生きたムジナモに会える場所が、羽生にあります

さいたま水族館の入口(2010年撮影) 写真:京浜にけ / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

羽生といえば、食虫植物の「ムジナモ」です。

国の天然記念物「宝蔵寺沼ムジナモ自生地」は、羽生市三田ヶ谷にあります。

でも、この自生地には入れません。エリアの中は立入禁止です。

それなら、生きたムジナモはどこで見られるのでしょうか。

答えは、自生地のすぐそば。羽生水郷公園の中にある、さいたま水族館です。

1. 水族館で、ムジナモを育てて見せている

さいたま水族館は、県の淡水魚の水族館です。館内は、荒川の約200kmを上流から河口まで下っていくように展示されています。

埼玉県のページには、こう書かれています。

「天然記念物としては、国指定のミヤコタナゴ、県の魚ムサシトミヨ、食虫植物ムジナモを増殖して展示しています。」

魚を見に来たついでに、水の中に浮かぶ小さな食虫植物をのぞいてみてください。

2. 見る前に知っておくと楽しい、ムジナモのこと

食虫植物のムジナモ(Aldrovanda vesiculosa) 写真:Stefan.lefnaer / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

子どもと一緒に見るなら、次の3つを話してから行くと、水槽の前で盛り上がります。

名前は「ムジナのしっぽ」からムジナはアナグマのこと。姿がアナグマのしっぽに似ているので、この名前が付きました。羽生市のキャラクター「ムジナもん」の名前も、ここから来ています。

葉っぱが閉じるのは0.02秒ムジナモは光合成をするほかに、ミジンコなどを葉の先でつかまえて栄養にします。葉が閉じる速さは0.02秒。植物の中でいちばん速いと言われています。

花は「まぼろしの花」花はまれにしか咲きません。咲くのは真夏のよく晴れた日のお昼ごろだけで、しかも開いているのは1時間ほど。そのため「まぼろしの花」と呼ばれています。

季節によって姿が変わるのも、ムジナモの面白いところ。3月から4月に水面に浮かび上がり、5月から10月に分かれて増えます。12月には茎や葉がなくなり、栄養をためた芽(冬芽)だけになって水の底へ。

3. 開館時間と入館料

休館日と特別企画展の期間は、水族館のページで確かめてから出かけてください。

20人以上で行くときは、予約が必要です。予約のときに頼むと、平日なら飼育員のお話「アクアスクール」を聞けます。講座のひとつが「ムジナモの話」(30分)です。学校や子ども会で行くときに使えます。

4. 行き方

車で東北自動車道の羽生インターチェンジから、栗橋方面へ3km。羽生水郷公園には北と南の2か所に駐車場があり、門が開いているのは8時から18時です。

電車とバスで東武伊勢崎線の羽生駅か加須駅から、7kmほど離れています。タクシーなら15分ほどです。

4月から11月の決まった日には、羽生駅東口から水族館まで無料の直通バスが出ます。12月から3月は走りません。

平日は、市内を回る「あい・あいバス」が使えます。ムジナもん号の「手子林・三田ヶ谷ルート」で、「キヤッセ羽生・水郷公園」で降ります。運賃は1回200円です。土日と祝日は走りません。

5. 水族館のまわりも、ムジナモだらけ

羽生水郷公園「水鳥の池」(2011年撮影) 写真:京浜にけ / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

羽生水郷公園は、ムジナモ自生地を含む公園です。園内には水鳥の池や水生植物園もあります。

平日のバスの名前は「ムジナもん号」。そのムジナもんは、シッポにムジナモの花を付けています。

同じバス停で降りられるキヤッセ羽生の直売所の名前は「ムジナモ市場」。

水族館でムジナモを見て、公園を歩き、帰りに野菜を買えば、羽生でムジナモにふれる半日のおでかけになります。

ムジナモのことを、もっと知る

自生地からムジナモがほぼ消えた1966年から、2025年の野生復帰までの60年は、連載の第1回で読めます。

出かける前に

参考資料

(資料確認日:2026年10月6日)

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