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羽生を知るコラム・音楽

1,286席の舞台を「ひとりじめ」できる!? — 羽生で意外と身近な、音楽と舞台の世界

羽生市産業文化ホール(2012年4月撮影、あばさー撮影、パブリックドメイン、ウィキメディア・コモンズ)

「クラシック音楽や舞台芸術を楽しむ」と聞くと、都内の大きなコンサートホールや劇場まで出かけるイメージがありませんか?

でも羽生には、1,286席の大ホールがあります。

場所は、羽生市産業文化ホール。

しかもここ、プロの公演を見るだけの場所ではありません。

地域の合唱団がステージに立ったり、邦楽の発表会が開かれたり。そして時には、普段は客席から眺める大ホールの舞台を、一般の人が「ひとりじめ」できる日まであります。

舞台を見る街であり、自分たちも舞台を使う街。

イベントカレンダーをのぞいてみると、羽生と音楽・舞台の意外と近い関係が見えてきます。

1. 羽生に「1,286席」のホールがある

羽生市産業文化ホールが開館したのは、1984(昭和59)年。

施設には、大ホールと小ホールがあります。

大ホールの客席は1,286席(車椅子席4席を含む)。舞台は間口20メートル、奥行16メートルあります。

親子室もあります。

一方の小ホールは400席。

舞台と客席の距離が近く、プロの公演から仲間内の発表会まで、気軽に使えるホールです。

2026年9月には、羽生混声合唱団の「第17回 定期演奏会」が小ホールで開かれ、邦楽同好会の発表会も行われました。定期演奏会は入場無料でした。

2. プロのステージも、地域の発表会も同じ場所で

もちろん、大きな公演もあります。

2026年10月18日には「75周年記念 渡辺貞夫カルテット2026 ~INTO TOMORROW~」、11月17日には「デビュー50周年記念 松山千春コンサート・ツアー2026」が大ホールで予定されています。

その一方で、別の日には地域の合唱団が歌い、邦楽の発表会が開かれる。

11月21日には、大ホールと小ホールを使った「ムジナもんハートフル芸術祭」があります。「誰もが輝く舞台を目指して!」をテーマに2023年から続く催しで、今年で4年目です。

小ホールでは市内の3団体が歌う「フレンドシップ・コンサート」(入場自由)、大ホールでは羽生第一高校の吹奏楽部や羽生ふじ高等学園などによる合唱ミュージカル「ライオンキング」が上演されます。

プロを見る日もあれば、自分たちの街の人が舞台に立つ日もある。

そんな距離感が、市民ホールならではの面白さなのかもしれません。

3. えっ、大ホールを1,000円で「ひとりじめ」?

そして羽生市産業文化ホールには、ちょっと驚く企画があります。

その名も、「ホールひとりじめ」。

名前の通り、ホールの舞台を貸し切って演奏できる企画です。

2026年10月9日・10日は、1,286席の大ホールが対象です。

1区分は1時間で、入れ替えの10分を除いた実際の演奏時間は50分。

料金は、1区分1,000円(税込)。

ホールの利用料だけでなく、音響反響板とフルコンサートピアノの使用料も含まれています。

自分の楽器を持ち込んで演奏することもできます。申し込むときに伝えておきましょう。追加で3,000円(税込)を払えば、演奏を CD に録音することもできます。

想像してみてください。

普段は1,000人以上の観客が座る客席。

その客席を前にして、ステージには自分だけ。

客席は開放されないので、聴いているのは一緒に入れる保護者だけです。発表会やレッスンには使えません。そのぶん、ほんとうに「ひとりじめ」の時間になります。

ピアノを弾いてもいい。

自分の楽器を持っていってもいい。

趣味で音楽を楽しんでいる人にとっては、いつもの練習室とはまったく違った体験になりそうです。

4. しかも「ひとりじめ」は一度きりじゃない

「面白い企画だけど、10月はもうすぐだし……」

と思った人にも、続きがあります。

「ホールひとりじめ」は年に何度も開かれていて、次は2026年12月25日・26日に大ホール、2027年1月14日・15日に小ホールで予定されています。

申し込みは、文化ホール友の会とふるさと納税の先行受付が11月14日、一般受付が11月15日から。先着順で、1人2区分まで申し込めます。

楽器を習っている子どもなら、いつか大きなホールで演奏してみる。

大人なら、昔習っていたピアノをもう一度弾いてみる。

中学生以下は保護者の同意が、小学生以下は保護者の付き添いが必要です。家族で音楽を続ける目標にしてみるのもよさそうです。

「舞台芸術」というと少し遠い世界に感じますが、舞台そのものに立てる機会が街の中に用意されていると思うと、ぐっと身近になります。

5. 「見る」だけじゃないから、舞台が身近になる

羽生市産業文化ホールのイベント予定を眺めていると、少し不思議なことに気づきます。

有名アーティストのコンサート。

地域の合唱団。

邦楽の発表会。

市民参加の芸術祭。

そして、一般の人がホールを貸し切って楽器を演奏する日。

同じ舞台が、日によってまったく違う顔を見せています。

音楽や舞台芸術を身近に感じるために、特別な知識はいりません。

近所の人の演奏を聴きに行ってみる。

子どもと入場無料の演奏会をのぞいてみる。

自分で舞台に立ってみる。

そんな小さな入口が、羽生にはあります。

週末、「今日は何やってる?」から始めてみよう

羽生市産業文化ホールは、羽生市下羽生876にあります。

開館時間は9:00〜22:00で、夜間の利用がない日は17:30に閉館します。休館日は毎週火曜日(祝日のときは翌日以降の平日)と、祝日の翌日、年末年始です。

わざわざ「クラシックを聴きに行こう」と構えなくても大丈夫。

「今週末、ホールで何かやってるかな?」

まずはそんな気持ちでイベントカレンダーを開いてみる。

そこから、これまで知らなかった羽生の文化に出会えるかもしれません。

参考資料

(資料確認日:2026年10月4日)

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